あおいのKindle出版アカデミー本棚を育てる経営教材
← レポート一覧へ戻る

2026年6月

2026年6月の振り返り

5月に大きく伸びた主力本(収益を強く引っ張った本)が落ち着き始め、6月のKindle関連収益は、 前月比約7.1万円減の約80.8万円でした。このレポートでは、数字が下がった理由だけでなく、 6月に出した3冊をなぜ選んだのか、途中で何を見送ったのか、 次に、これまで出版した本全体(このレポートでは「本棚」と呼びます)のどこを厚くするのかまで振り返ります。 このレポートを掲載している2つ目のBrain教材を、以下「本教材」と表記します。

このレポートの目次
  1. 1.2026年6月の全体振り返り
  2. 2.6月に出版した3冊をMTIVSで振り返る
  3. 3.今月の追加アップデート
  4. 3-1.CodexでMからVまでを1つのチャットで一気に進められるようになりました
  5. 3-2.MTIVSは、AI以外のテーマでも使えるのか
  6. 4.7月後半から8月の仮説と方針
  7. 5.レビュー特典②の更新
1

2026年6月の全体振り返り

6月は「失速した月」というより、5月の大きな上振れが落ち着き、 今の本棚の実力値を見極め始めた月だと捉えています。

Kindle関連収益約80.8万円5月比 約7.1万円減
通常印税約55.5万円5月比 約13.2万円減
KDPセレクトボーナス約25.3万円5月比 約6.1万円増

数字の関係:Kindle関連収益は、通常印税とKDPセレクトボーナスを合算したものです。 セレクトボーナスは、読まれた月とレポートへ表示される月にずれがあります。

指標2026年5月2026年6月前月差
通常印税約68.7万円約55.5万円約13.2万円減
KDPセレクトボーナス約19.2万円約25.3万円約6.1万円増
Kindle関連収益約87.9万円約80.8万円約7.1万円減

6月が失速したというより、5月が大きく上振れしていた

5月のKindle関連収益は約87.9万円、6月は約80.8万円でした。近似値同士で比べると約7.1万円、 率にすると約8%下がっています。数字だけを見れば減少です。

ただ、私はこれを「本棚全体が急に弱くなった」とは見ていません。 5月は『ClaudeCode いちばんやさしい 教科書』が1冊で約18万円読まれました。 主力本が大きく伸びたことで、5月全体が大きく上振れしたのだと思います。

ゴールデンウィークの影響も大きかったと見ています。読書の動きだけでなく、 メルマガの登録者数もゴールデンウィークに大きく伸びました。 そのため、5月を毎月続く通常値として考えるより、いくつかの追い風が重なった上振れ月として見た方が自然です。

6月は、その主力本の伸びが少し落ち着きました。NotebookLMやClaudeCoworkなど、 これまで稼ぎ頭だった上位の既刊も、全体的に旬のピークを越え始めています。 主力本の落ち幅が、そのまま通常印税へ表れた月でした。

主な既刊5月
(規約に配慮して丸めた金額)
6月
(規約に配慮して丸めた金額)
見立て
ClaudeCode いちばんやさしい 教科書約18.4万円約14.7万円大ヒット後の落ち着き
NotebookLMの活用法の教科書約8.6万円約5.3万円旬のピークを越えた
ClaudeCoworkの教科書約5.7万円約3.7万円全体の需要が落ち着いた

セレクトボーナスは、表示月と対象月を分けて見る

6月に表示されたKDPセレクトボーナスは約25.3万円で、過去最大になりました。 ただし、これは5月分の実績に対するものです。 「6月の通常印税が伸びたから、6月のボーナスも増えた」という意味ではありません。

通常印税は5月の約68.7万円から約55.5万円へ下がりました。 一方で、5月の強い実績に対するボーナスが6月に乗ったため、 Kindle関連収益では約80.8万円を維持できています。 表示された月だけを見ると読み違えるため、どの月の実績に対する数字なのかを分けて考えます。

6月の新刊3冊は、まだ初動しか見えていない

6月の新刊Kindle版出版日6月の近似印税
(規約に配慮して丸めた金額)
現在の見方
ChatGPT Codexの教科書6月14日約1.5万円半月ほどの初動
Kindle出版始めたら1年で本業月収を超えた私の話6月20日約0.6万円10日ほどの初動
Claude CodeのWebアプリ開発6月26日約0.3万円数日分の初動

3冊の合計は約2.4万円です。ただし、出版日が違うため、この金額だけで3冊を単純比較しません。 特に6月26日出版のWebアプリ本は、数日分しか観測できていません。 6月の数字は成功・失敗の判定ではなく、あくまで短期間の初動です。

それでも、既刊の主力本が落ち着く中で、新しい3冊が少しずつ加わり、 Kindle関連収益で約80万円を維持できたことは重要だと考えています。 1冊だけが大きく伸びた結果ではなく、少し前に出した実用本や、長く検索されている本も土台として残っています。

今月もっとも大きかった判断は、初心者向けの本を増やすこと

2つ目のBrain教材を書いている途中から、私は自分の本棚の偏りに気づいていました。 Claude Code、ClaudeCowork、Obsidian、Codexと、技術寄りの本が続いています。 「いちばんやさしい」と付けたシリーズも、私自身、少しずつ本当にやさしい内容ではなくなっている自覚がありました。

AI副業をこれから始める方。AIをまだほとんど触っていない方。 本業以外にもう1つ収入の柱が欲しいけれど、何から始めればよいか分からない方。 そうした方が最初に手に取れる本が、今の本棚には足りていません。

だから6月は、技術本だけではなく、 『Kindle出版始めたら1年で本業月収を超えた私の話』を出しました。 新しいツールの波に乗る本だけでなく、より幅広い読者へ届く本と、 あおいという個人の経験を伝える本を増やす。 これが、6月の新刊選定で私がもっとも重視した観点です。

※掲載している金額は、KDPの利用規約に配慮し、四捨五入などの加工を行った近似値です。

↑ 目次へ戻る
2

6月に出版した3冊をMTIVSで振り返る

ここでは、売れたかどうかだけではなく、なぜこの3冊を選んだのかを振り返ります。 M、T、I、V、Sを縦に、3冊を横に並べることで、 採用した理由だけでなく、弱かった部分や途中で見送った判断も残します。

項目ChatGPT Codexの教科書Kindle出版始めたら1年で本業月収を超えた私の話Claude CodeのWebアプリ開発
本棚での役割波に乗る本ブランドを作る本(幅広い会社員へ届ける本)波に乗る本(関連市場の検証)
M:市場Codexへの関心が高まり始めた時期を捉える。本業以外の収入源を求める会社員の不安。Claude Code関連本がどこまで広がるかを試す。
T:読者と本棚の接続名前は聞くが、何ができるか分からない初心者。初心者向けAI本を届けてきた本棚ともつながる。副業を始めたい会社員。会社員として副業を続けてきた、あおいの経験と直結する。Claude Codeで次に作るものを探す初心者。既刊の初心者向けClaude Code本ともつながる。
I:使った材料実際の使用経験、YouTube、ChatGPT・Claude Codeとの比較。自分の経験、迷い、数字、続けてきた過程。すでに手元にある実体験を整理した。YouTubeなどの事例、自分で作った経験、スマホアプリの申請・公開条件の調査。
V:あおいだから出せる価値ChatGPT・Codex・Claude Codeを使ってきた、あおい自身の比較。本業を続けながら月収を超えた実体験。非エンジニアの試行錯誤。ただし、ほかの2冊よりVは弱めと判断。
S:出版までの進め方2つ目のBrain教材を制作している時から次に書くと決め、完成後すぐ検証と執筆へ移った。新しいテーマを一から学ぶのではなく、自分の経験を整理することに時間を使った。スマホアプリ案では期間内に出版できない可能性を把握し、Webアプリへ切り替えて制作を進めた。
1

ChatGPT Codexの教科書

役割
波に乗る本
M
Codexへの関心が高まり始めた時期を捉える。
T
名前は聞くが、何ができるか分からない初心者。初心者向けAI本を届けてきた本棚ともつながる。
I
実際の使用経験、YouTube、ChatGPT・Claude Codeとの比較。
V
ChatGPT・Codex・Claude Codeを使ってきた、あおい自身の比較。
S
2つ目のBrain教材を制作している時から次に書くと決め、完成後すぐ検証と執筆へ移った。
2

Kindle出版始めたら1年で本業月収を超えた私の話

役割
ブランドを作る本(幅広い会社員へ届ける本)
M
本業以外の収入源を求める会社員の不安。
T
副業を始めたい会社員。会社員として副業を続けてきた、あおいの経験と直結する。
I
自分の経験、迷い、数字、続けてきた過程。すでに手元にある実体験を整理した。
V
本業を続けながら月収を超えた実体験。
S
新しいテーマを一から学ぶのではなく、自分の経験を整理することに時間を使った。
3

Claude CodeのWebアプリ開発

役割
波に乗る本(関連市場の検証)
M
Claude Code関連本がどこまで広がるかを試す。
T
Claude Codeで次に作るものを探す初心者。既刊の初心者向けClaude Code本ともつながる。
I
YouTubeなどの事例、自分で作った経験、スマホアプリの申請・公開条件の調査。
V
非エンジニアの試行錯誤。ただし、ほかの2冊よりVは弱めと判断。
S
スマホアプリ案では期間内に出版できない可能性を把握し、Webアプリへ切り替えて制作を進めた。
1冊目

ChatGPT Codexの教科書

Kindle版出版日:2026年6月14日/6月は半月ほどの初動

この本を出した理由と、本棚での役割

Codexの本は、2つ目のBrain教材を書いている時から「次に書こう」と決めていました。 すでに話題になり始め、関連動画も増えていたためです。 私自身も、その教材を書き終えたら一度きちんと使ってみたいと思っていました。

Claude Codeの本が大きく読まれていましたが、永遠にClaude Code関連だけを書くわけにもいきません。 私が見ていた動画や記事では、一時期はClaudeへ大きく注目が集まっていたところから、 OpenAI側の処理能力や使いやすさに触れる情報が再び増えていると感じていました。 そこで、次の波を確認する本としてCodexを選びました。

MMarketing

Codexという言葉や動画が増え、「ChatGPTのCodexとは何なのか」を知りたい人が増えると考えました。 Claude Codeほど読まれるかは分かりませんでしたが、今のうちに使い、違いを言葉にする価値があると判断しました。

TTargeting

「Codexという言葉は聞くけれど、何ができるか分からない」という初心者です。 すでに開発環境を使い込んでいる技術者ではなく、ChatGPTは使っているものの、 Codexとの違いをまだ説明できない方を、この本の主な読者にしました。 AIツールを非エンジニアの初心者へ届けてきた、私の本棚ともつながる読者です。

IInput

Codexを実際に使った経験に加え、YouTubeの動画などを見て、 現在どのような使い方が紹介されているかを確認しました。 外部情報を並べるだけではなく、自分が長く使ってきたChatGPTやClaude Codeとの違いを、操作体験から整理しました。

VValue Proposition

私はChatGPTを長く使い、その後Claude Codeもかなり使いました。 そのため、ChatGPTとChatGPT Codexの差、Claude CodeとCodexの差を、 非エンジニアの初心者目線で比較できます。 「どちらが上か」ではなく、初心者がどこで違いを感じるのかを書けることを価値にしました。

SSpeed Writing

2つ目のBrain教材を制作している時から次に書くと決めていたため、教材完成後に企画選定で迷い直さず、 比較、検証、執筆へ移れました。市場の動きが速いテーマでは、 書くと決めた後すぐ制作へ入れる状態を作っておくこともSの一部です。

出版後の初動と、次に見ること

6月中の近似印税は約1.5万円でした。ただし、6月14日出版なので、1か月分の結果ではありません。 Codexへの関心があるという仮説は持っていますが、Claude Code本と同じ規模になるかは、まだ判断できません。

7月の推移を見て、Codex関連本そのものの需要と、 「ChatGPTは知っているがCodexは知らない」という方が、どれほど多くいるかを確認します。

2冊目

Kindle出版始めたら1年で本業月収を超えた私の話

Kindle版出版日:2026年6月20日/6月は10日ほどの初動

この本を出した理由と、本棚での役割

この本は、本業月収を超えたら書こうと、以前から決めていました。 AIツールの本から少し離れ、副業や会社員に関心を持つ、より幅広い読者へ届けたかったからです。

AIが進化するほど、「本業の収入や雇用は、このまま続くのだろうか」と考える人は増えます。 これはニュースだけで判断したことではありません。会社員として働く私の周りにも、 本業以外にもう1つ収入源を持ちたいと考える人が増えていました。

MMarketing

AIの使い方ではなく、「本業以外の収入源を持ちたい」という大きな悩みを市場として見ました。 特定ツールの利用者だけでなく、普通に働いている会社員にも届く企画です。

TTargeting

AIをまだ本格的に使っていない方、副業を始めたいが何から始めればよいか分からない方、 本業以外に収入の柱を作りたい会社員です。 技術本よりも、ずっと広い読者を想定しました。 会社員として副業を続けてきた私の経験と、 会社員の選択肢を増やすという本棚全体で伝えたいことにも直結します。

IInput

材料は、私自身がKindle出版を始めてからの経験です。 新しいテーマを一から調べるのではなく、すでに自分の手元にある経験、迷い、数字、 続けてきた過程を振り返り、読者へ伝わる形に整理しました。

VValue Proposition

Kindle出版で本業月収を超えたこと自体が、1つの価値になります。 さらに、その後も会社員を辞めていません。 本業を続けながら副業収入が本業を超えた時に何を感じ、働き方をどう考えたのか。 会社員を続けながら複数の収入源を持つ「スマートFIRE」を考えてきた私だから書ける事例です。

SSpeed Writing

自分の体験を書く本では、外部情報を集める時間よりも、 自分の経験を振り返り、事実関係と考えを丁寧に整理することへ時間を使えます。 インプット負荷の高い技術本と、自分の経験を使える本を交互に置くことで、 制作負荷を調整しながら出版を続けられます。

出版後の初動と、次に見ること

6月中の近似印税は約0.6万円でした。出版から10日ほどなので、 技術本より初速が弱いと決めるには早すぎます。 この本は新機能を追う本ではなく、幅広い会社員へあおいの経験を届け、ブランドを作る本です。

初月の金額だけでなく、翌月以降も読まれるか、ほかのKindle本へ回遊するか、 技術書とは違う読者が、あおいのほかの本にも関心を持つかを見ます。 事前の予想と実際の初動に差があったかは、6月の数字だけではまだ判断できません。

3冊目

Claude CodeのWebアプリ開発

Kindle版出版日:2026年6月26日/6月は数日分の初動

この本を出した理由と、本棚での役割

『ClaudeCode いちばんやさしい 教科書』が大きく読まれたため、 Claude Code関連のテーマを広げた時に、どこまで読まれ続けるのかを検証したいと考えました。 私自身、もう少し難易度の高いことをやってみたいという気持ちもありました。

ただし、最初からWebアプリに決めていたわけではありません。 当初は、Claude Codeでスマホアプリを作る本を書くつもりで調べていました。 一見すると、スマホアプリの方がキャッチーで、企画としても強そうに見えました。

ところが調べる中で、アプリストアへの申請や審査まで含めると、 今回想定していた制作期間では終わらない可能性が見えてきました。 私が調べた範囲では、申請や公開で止まりやすく、場合によっては法人名義などの条件も考える必要がありました。 別のAIからも、完成まで3週間ほどかかる可能性を指摘されました。

もう1つ迷ったのは、実際にスマホアプリまで作りたい読者が、今どれほどいるのかです。 Claude Codeで簡単なアプリや仕事用の仕組みを作り始めた方は周りにもいましたが、 スマホアプリを公開したい方は、私の周りではまだほとんど見かけませんでした。 キャッチーな企画でも、読者が最後まで実践できなければ意味がありません。

Codexとの議論だけでは、そのままスマホアプリ案で進みそうになっていました。 そこでClaudeにも同じ文脈を渡して反対意見を聞き、 制作期間と読者の広さをあらためて確認しました。 その結果、スマホアプリ案はいったん見送り、 普通のブラウザ上で動き、初心者も試しやすいWebアプリへ切り替えました。

MMarketing

Claude Codeへの関心が強く、既刊が大きく読まれていることを確認していました。 一方で、初心者向け教科書より一段難しいテーマなので、 同じ市場規模だとは見ていません。関連市場がどこまで広がるかを試す1冊でした。

TTargeting

Claude Codeをこれから触る方、または触り始めたものの、 次に何を作ればよいか分からない初心者です。 スマホアプリまで作りたい人はまだ少ないと見て、 ブラウザ上で試せるWebアプリへ対象を広げました。 非エンジニア向けのClaude Code本を届けてきた、私の本棚ともつながる読者です。

IInput

YouTubeなどで事例を確認し、自分でも実際に作りました。 スマホアプリ案についても途中まで調べたからこそ、 申請や公開を含めると、今回の読者と制作期間には合わないと判断できました。

VValue Proposition

正直に言えば、この本のVは、ほかの2冊より弱いと見ています。 Claude Codeでアプリを作る情報はすでに増えており、 「初心者向け」だけでは差を作りにくくなっていました。 非エンジニアの私が実際に作り、迷った場所を見せる価値はありますが、今後も同じ切り口を続けるかは別です。

SSpeed Writing

Sでは、企画を出版まで止めずに進められるかも確認しました。 スマホアプリ案のままでは、申請や公開で数週間止まり、予定した期間内に出版できない可能性がありました。 そこでWebアプリへ切り替え、実際に作って検証しながら出版まで進めました。

仮説どおりだったこと、予想と違ったこと

Claude Code関連には、まだ関心があるという見立てで企画を始めました。 調べるうちに、スマホアプリはキャッチーでも、 初心者が完成まで進める企画としては負担が大きすぎると分かりました。 出版した後ではなく、出版前の調査の段階で、執筆する内容を変えた事例です。

出版後の初動と、次に活かす判断

6月中の近似印税は約0.3万円ですが、6月26日出版なので数日分です。 ここで成功・失敗を決めません。7月の推移を見て、 Claude Code関連本の中で、入門の次に読む本として役割を持てたかを確認します。

次に関連本を出す場合は、テーマの話題性だけでなく、 自分だから出せるVが十分に立つかを、今回より厳しく見ます。

↑ 目次へ戻る
3-1

CodexでMからVまでを1つのチャットで
一気に進められるようになりました

今回のアップデートは、MTIVの考え方が変わったという話ではありません。 MからVまでを進める実際の作業環境が変わった、という運用のアップデートです。

以前は、M・T・I・Vを別々の部屋へ分けていた

本教材を制作した時点では、ClaudeCoworkを使い、M、T、I、Vを別々のプロジェクトやチャットに分けていました。 1つの会話を長く使うと、動作が重くなったり、途中で固まったり、 文脈の保持やアウトプットの質が落ちたと感じることがあったからです。

工程ごとに部屋を分けると、今どの判断をしているのかは分かりやすくなります。 一方で、前の工程で決めたことや、参照したファイルを次の部屋へ渡し直す必要がありました。 役割分担は明確ですが、引き継ぎと文脈管理には手間がかかります。

現在は、MからVまでを同じチャットで進める

現在の私の制作環境では、MからVまでを原則として1つのCodexチャットで進めています。 長い文脈を保ちやすく、同じ作業フォルダの複数ファイルを参照しながら議論しやすくなったからです。

最低限読み込ませるのは、本教材で説明しているM・T・I・Vの意味と判断基準です。 私自身が企画を検討する時は、書籍別の推移をまとめたレビュー特典②のExcelも使います。 企画によっては、既刊の情報、今回使いたい素材、自分の経験メモ、 前作の制作手法教材から必要な部分も、同じ作業場所へ置きます。

すべてを無条件に入れるわけではありません。今回の判断に必要なものを選び、 Codexへ「これからM、T、I、Vの順番で議論する」と伝えます。 Mで決めたことを残したままTへ進み、Tの読者像を引き継いでIとVを考えます。

以前

  • M、T、I、Vを別の部屋へ分ける
  • 工程の役割は分かりやすい
  • 会話やファイルの引き継ぎが必要
  • 前提を渡し直す手間がある

現在

  • MからVまでを原則1つのチャットで進める
  • 同じ作業場所のファイルを参照する
  • 前工程の判断を保ったまま次へ進む
  • 判断結果を1つのメモへ残し、Sへ引き継ぐ

最初に用意するもの

  1. M・T・I・Vの意味が分かる本教材の該当部分M・T・I・Vは、本を書く前に、企画を採用するか、保留するか、見送るかを決める4つの確認項目です。 テキスト版の配布までは、本教材のM・T・I・Vの定義が書かれた部分をコピーして渡してください。
  2. 自分の既刊データすでに出版している方は、自分の書籍別・月別の数字や、既刊の一覧を用意します。 まだ出版前の方は、書きたい企画の候補だけでも構いません。 この章で紹介している私の実例では、レビュー特典②のExcelを使いました。
  3. 今回考えている企画候補まだ1案に決まっていなくても構いません。候補と迷っている理由を渡します。
  4. 自分の経験と使える素材実体験、音声ダンプ(話した内容を文字起こししたメモ)、過去の原稿、検証結果など、 IとVに使える材料です。

AIにそのまま読み込ませて活用できる本教材のテキスト版は、現在準備中です。次回のアップデートで配布する予定です。もう少しお待ちください。

ファイルの名称や分け方は固定ではありません。大切なのは、MからVまでの判断に必要な材料と、 Sへ渡す判断結果を混同しないことです。

MからVまでの具体的な進め方

  1. 最初に、判断の順番を宣言する

    本教材で説明しているM・T・I・Vを使い、Mから順番に議論することを伝えます。 いきなり「売れそうなテーマを考えて」と丸投げしません。

  2. Mで、市場と本棚の両方を見る

    市場の波、検索される悩み、競合の増え方を確認します。 それと同時に、現在の本棚で不足している役割も見ます。 市場があっても本棚と合わなければ、次へ進めません。

  3. Tで、「初心者向け」の中身を詰める

    何を知っていて、何に困り、どこまでできる読者なのかを言葉にします。 読者像が曖昧なままIへ進むと、集める情報も本文の約束もぼやけます。

  4. Iで、外部情報と自分の材料を分ける

    関連する動画、SNS、記事、公式情報などを広く確認します。 私は、扱われている情報の差分と、自分が加えられる経験の両方を整理するよう依頼します。 実際に参照できた情報と、自分の経験は混ぜません。

  5. Vで、自分だから出せる価値を決める

    「初心者向け」「分かりやすい」だけではなく、 自分の属性、経験、比較、失敗、一次情報のどれを価値にするのかを決めます。

  6. 条件を満たさなければ、途中で見送る

    M、T、I、Vのどこかが弱ければ、無理にSへ進めません。 採用しなかった理由も、次の企画判断に使えるよう残します。

  7. 結論をメモ(.md)へまとめる

    MからVまでの結論、読者像、本の約束、使う素材、書かないことを、 1つの判断メモへまとめます。.mdはMarkdown(マークダウン)形式のテキストファイルです。 特別なソフトは必須ではなく、普通のテキストメモでも代用できます。ファイル名は任意です。

    Codexには、「ここまでの議論内容と決定事項を、執筆に必要な情報が漏れないように 1つの.mdファイルへまとめてください」と依頼します。Codexが、ここまでの会話を整理して作成してくれます。

  8. Sは新しいチャットへ引き継ぐ

    MからVまでを同じチャットで進めても、執筆へ入ると文章量が大きくなります。 Sは原則として新しいチャットへ移り、判断メモを読み込ませます。 「このファイルを読み、MからVまでの決定をすべて理解したうえで、Sから始めてください」と伝えます。

最初の依頼文のたたき台

次は、そのまま完成プロンプトとして固定するものではなく、最初の依頼文のたたき台です。 企画候補や本棚の状態に合わせて書き換えます。

M・T・I・Vの定義をまとめた本教材のテキストと、今回の判断に使う自分の書籍データまたは企画候補を読み込んでください。

これから、M→T→I→Vの順番で、次に出版する企画を議論します。
各工程で、私の考えを確認しながら進めてください。

今回考えている企画候補:
[ここに候補を書く]

私が迷っていること:
[ここに迷いを書く]

各工程の最後に、
・現時点の結論
・まだ分からないこと
・次へ進むか、保留か、見送るか
を整理してください。

私の確認なしに、次の工程へ進まないでください。

判断結果を残すメモ(.md)のたたき台

# 今回の企画判断

## 企画候補
[仮タイトル・テーマ]

## M:Marketing
結論:
根拠:
未確認:

## T:Targeting
届ける読者:
読者の現在地:

## I:Input
使う外部情報:
使う自分の経験・素材:
不足している材料:

## V:Value Proposition
この本で約束する価値:
自分だから書けること:
書かないこと:

## 最終判断
採用/保留/見送り:
理由:

## Sへ引き継ぐこと
構成:
使う素材:
注意点:

## 次のチャットへの依頼
このファイルを読み、MからVまでの決定をすべて理解したうえで、Sから始めてください。

これはファイル名や項目を固定するためのものではありません。 Sへ移った時に、MからVまでの判断を失わないための最小構成です。

Sへ進む時は、チャットを分ける

「CodexならMTIVSのすべてを1つのチャットで完結できる」とは考えていません。 現在まとめやすくなったのは、主に企画判断のMからVまでです。

Sへ入ると、構成、本文、修正、レビュー、挿絵、扉絵、表紙の作成と、扱う情報量が一気に増えます。 そこで新しいチャットを作り、MからVまでの判断、読者像、本の約束、 使う素材、書かないことをまとめた判断メモ(.md)を渡します。 そのうえで、「ここまでの決定をすべて理解した状態で、構成作成から始めてください」と依頼します。 企画判断の長い会話をそのまま引きずらず、決定事項を制作側へ正確に引き継ぐためです。

Vが弱い時は、別AIへ反対意見を聞く

Codexだけで判断を完結させるわけではありません。 Vに納得できない時や、切り口が弱いと感じる時は、ここまでの議論をChatGPTやClaudeへ渡し、 「このVで本当に差が出るか」「見落としている弱点はないか」と別の角度から聞きます。

同じ材料を渡しても、別のAIは違う意見を返します。 ただし、AI同士の多数決で企画を決めるわけではありません。 意見が割れた場所を見て、最後に採用、保留、見送りを決めるのは私です。

AIへ長い文章を読み込ませるため、利用量(トークン)は増えますが、 現在のCodexには、並行レビューの整理まで依頼できます。 まず、Codexで考えたVと、MからVまでの議論をClaudeとWeb版のChatGPTへ渡します。 その2つの意見をCodexへ戻し、「各意見を統合し、絶対賛成、どちらかと言えば賛成、反対の3段階で提案してください。 最後にCodex自身の見解も示してください」と依頼します。 3つのAIの意見を並べたうえで、最終判断は私が行います。ぜひ1度試してみてください。

なぜ、今はCodexを使っているのか

現時点では、ほかのAIよりもCodexが優秀だと感じているからです。 長い文脈を保ちやすく、フォルダ内の複数ファイルを扱いやすく、 判断結果をMarkdown形式のメモへ残しながら、同じ作業の中で議論を続けられます。

もちろん、ClaudeやWeb版のChatGPTも並行して使っています。 不思議なことですが、Codexの中で議論した内容を、新しく立ち上げたWeb版ChatGPTのチャットへ渡すと、 同じChatGPT系のサービスでも、いったん距離を置いた新しい観点からフィードバックをもらえます。 そのため私は、デスクトップのCodexを中心にしながら、ClaudeとWeb版のChatGPTも並べて使っています。

この方法が向かない場合

  • 初めてAIを使い、まだ会話の前提を渡すことに慣れていない場合
  • フォルダやファイルの管理そのものが負担になる場合 (ただし、フォルダ作成やファイル整理自体もAIへ依頼できます)
  • 判断基準を持たず、AIへ企画を丸投げしたい場合
  • 関係のない大量のファイルを一度に入れ、何を見てほしいか伝えない場合

まずは1つの企画候補だけを使い、MからVまでを順番に議論するところから始める方が安全です。

スマホアプリ案を見送った時の使い方

Claude CodeのWebアプリ本で企画を切り替えた詳しい経緯は、 このレポートの「3冊目」で振り返りました。ここでは、 別AIへ反対意見を聞く運用が、実際の見送り判断にどう役立ったかだけを整理します。

Codexとの議論だけでは、そのまま進みそうになっていました。 そこでClaudeにも同じ文脈を渡すと、 「申請や公開で詰まって完成まで数週間かかる可能性がある」と指摘されました。 その意見をきっかけに、制作期間と読者の広さをあらためて見直しました。

キャッチーであることと、読者が実際に試せることは別です。 そのため、スマホアプリ案はいったん見送り、ブラウザ上で動くWebアプリへ切り替えました。 これは、AIが正解を決めた事例ではありません。 複数の意見から止まりそうな場所を見つけ、最後にあおいが見送った事例です。

↑ 目次へ戻る
3-2

MTIVSは、AI以外のテーマでも使えるのか

この教材を購入いただいた方から、こんなご質問をいただきました。

「AIは、新しい技術や機能が次々と出るため、波の初速を取りやすいテーマだと思います」

「月50万円という結果を出すには、AIというテーマを扱った方がよいのでしょうか」

「MTIVSは、ほかのジャンルでも使えるのでしょうか」

本教材の再現性を考えるうえで、しっかりと考えるべき問いだと思います。

重要なご質問をいただき、本当にありがとうございます。

先に、私の考えをお伝えします。

MTIVSは、AI専用のフレームではありません。

ただし、MTIVSを使えば、どのジャンルでも同じように月50万円へ届くわけではありません。

そして、AI市場の追い風が、私の結果に影響したことも事実です。

この3つを分けて考える必要があります。

私は最初から「AI市場を狙った」わけではありません

私がAIを使い始めた理由は、副業に取り組む時間を作るためでした。

本業を効率化して隙間を作らなければ、副業を続ける時間は取れないと思っていました。

そこでAIを触り始めました。

実際に使ってみると、本当に便利でした。

そのときに、

「これを本にしたら、同じように忙しい方の役に立つのではないか」

と思いました。

これが、私がAIをテーマに本を書き始めた最初の理由です。

出発点は、緻密な市場分析ではありませんでした。

自分自身の困りごとと、それを解決するためにAIを使った実体験でした。

その後、出版した本の数字や読者の反応を見ながら、市場の大きさや、どんな悩みが求められているのかを考えるようになりました。

AIは自分の経験と相性がよい。

読者からも求められている。

これからも継続して学び、書き続けられる。

そう分かってきたため、AIを自分の中心テーマとして深掘りするようになりました。

MTIVSは、最初から名前を付けて使っていたものではありません。

出版を続けたあとに、自分が何を見て、何を選び、何を捨ててきたのかを振り返り、5つの軸として言語化したものです。

AI市場の追い風はありました

AIは、新しいサービスや機能が次々に登場します。

そのため、新しい情報を早く本にする「波に乗る本」を作りやすいテーマです。

  • 新しいツールが出る
  • 新しい使い方が生まれる
  • 仕事や生活への影響が広がる

そのたびに、新しい読者の悩みも生まれます。

この環境が、私の出版活動にとって追い風になったことは間違いありません。

ですから、

「AI以外のテーマでも、同じ速度で月50万円に届きます」

とは言えません。

波が多いテーマと、波が少ないテーマでは、印税が伸びる速度も、上限も、月50万円までの難易度も変わります。

ここは、同じ条件として扱わない方がいいです。

一方で、

「AIを扱ったから月50万円になった」

と単純化することもできません。

AI市場に参入しても、ほとんど読まれない本はあります。

市場の波があっても、読者の悩みとズレていれば伸びません。

自分の経験や判断がなく、調べた情報を並べただけでは、似た本の中へ埋もれやすくなります。

AIというテーマを選んだことは、結果につながった条件の1つです。

ただ、それだけで結果が決まったわけではありません。

月50万円は、波の初速だけで作った数字ではありません

月50万円を超えた2026年4月の本棚を振り返ると、数字は次のように分かれていました。

主力本1冊が約17万円。

中堅本3冊が約16万円。

出版後も長く読まれるロングテール本が、約18冊で約22万円。

KDPセレクトボーナスが約9万円。

合計で、約64万円でした。

主力本1冊の存在は大きいです。

ただ、中堅本とロングテール本だけで、約39万円の土台がありました。

この中には、出版直後の波だけではなく、検索され続ける悩みを扱い、長く読まれている本も含まれます。

私の月50万円は、1冊だけが大きく伸びた結果でも、波の初速だけで作った数字でもありません。

長く読まれる本を積み上げた土台があり、その上に主力本や新刊初速、KDPセレクトボーナスが重なった結果です。

これは、

「ほかのジャンルでも必ず月50万円へ届く」

という証明ではありません。

ただ、

「月50万円は、波に乗る本だけで作るものではない」

ということは、実際の数字からも確認できます。

MTIVSの中で、MTIVとSが担う段階を整理します

ここで、MTIVSの中でそれぞれが担う段階を整理します。

MTIVSのうち、書く前の刊行判断を担うのが、M→T→I→Vです。

Mは、Marketingです。

市場の波が来ているか、検索される悩みになっているかを見ます。

Tは、Targetingです。

自分が届けたい価値や、届けたい読者と合っているかを見ます。

Iは、Inputです。

自分の経験や一次情報を含め、書くために必要な材料を集められるかを見ます。

Vは、Value Propositionです。

自分だから出せる価値や切り口があるかを見ます。

候補をM→T→I→Vの順に確認し、どこかの条件を満たさなければ、その段階で止めます。

M、T、I、Vの4段階を通過した企画を、SのSpeed Writingで出版まで進めます。

そして出版後は、数字やレビュー、読者の反応をMTIVSで振り返ります。

どこが良かったのか。

どこでズレたのか。

続編を書くのか。

改題するのか。

追記するのか。

いったん止めるのか。

その判断を、次の1冊へつなげます。

本教材で再現可能な形にしたかったのは、月50万円という同じ結果ではありません。

書く前にMTIVで判断し、通過した企画をSで出版し、出版後はMTIVSで学習する。

この運営手順です。

Mは「新しい流行」だけを見る工程ではありません

MTIVのMで見るのは、

「新しい波が来ているか」

だけではありません。

「読者から検索され続ける悩みがあるか」

も見ます。

短期で大きく動くテーマもあります。

一方で、何年たっても消えない悩みもあります。

  • 英語学習
  • 副業
  • 家計
  • 人間関係
  • 子育て
  • 文章
  • 働き方

新しい技術が毎月登場しなくても、悩む人がいなくならないテーマです。

ただし、悩みが大きいだけでは足りません。

私は転職本を出した経験から、市場があることと、その市場で自分の切り口が求められることは別だと学びました。

転職に悩む人は多くても、「ChatGPT×転職」という切り口を、読者が実際に求めているかは別の問題です。

Mで市場を見たあとに、T、I、Vまで確認する理由はここにあります。

すべての本で、波の初速を取る必要はありません

本教材では、本の役割を3つに分けています。

1つ目は、「波に乗る本」です。

新しい技術やトレンドを早く扱い、出版直後の初速を取りに行く本です。

2つ目は、「長く読まれる本」です。

読者が長く抱え続ける悩みを扱い、検索から安定して読まれる本です。

3つ目は、「ブランドを作る本」です。

著者の思想や体験を伝え、本棚全体への信頼を作る本です。

すべての本を、波に乗る本にする必要はありません。

波が少ないジャンルでも、MTIVSは使えます。

ただし、波に乗る本が少なければ、短期間で大きく伸びる可能性は低くなります。

その代わり、長く読まれる本とブランドを作る本を厚くして、時間をかけて本棚を育てる設計になります。

無理に波を作るのではありません。

自分が選んだジャンルの性質を認めたうえで、3つの役割の配分を決めます。

「新しい手段×普遍的な悩み」で考える

AI以外のテーマを考えるときに、使いやすい考え方があります。

「新しい手段」と「普遍的な悩み」を掛け合わせることです。

私の英語学習本でいえば、

ChatGPTという新しい手段。

英語を独学したいという普遍的な悩み。

この2つを掛け合わせています。

英語学習という市場は、昔からあります。

そこへ新しい解決手段を持ち込むことで、既存本とは違う切り口を作れました。

大きな波そのものを探さなくても、

「この時代だから使える新しい手段は何か」

「昔から変わらない悩みは何か」

を組み合わせることで、企画は作れます。

AI以外のテーマで考えてみます

Kindle出版

Kindle出版にも、波に乗る本があります。

  • 新しいAIツール
  • KDPの変更
  • 新しい制作環境
  • 新しい集客方法

こうした変化を早く扱う本です。

一方で、長く読まれる本もあります。

  • テーマ選び
  • タイトル
  • 表紙
  • KDP申請
  • 最初の1冊の出し方
  • 出版を継続する方法

これらは、新しいツールが登場しても消えにくい悩みです。

自分が出版を続ける中で経験した失敗や、収入や働き方がどう変わったかを書く本は、ブランドを作る本になります。

英語学習

英語学習は、普遍的な需要があるテーマです。

新しいAI英会話サービスや学習アプリを扱えば、波に乗る本になります。

英単語、発音、リスニング、独学、継続の悩みを扱えば、長く読まれる本になります。

自分が英語を学んできた過程や、失敗した方法、続けられた理由を書けば、ブランドを作る本になります。

このジャンルでは、「新しい手段×普遍的な悩み」を作りやすいです。

FIRE・働き方

FIREや働き方にも、変化があります。

  • 新しい制度
  • 新しい副業
  • 新しい働き方
  • 新しいFIREの考え方

こうしたテーマは、波に乗る本になり得ます。

一方で、固定費、会社への依存、副業時間の作り方、仕事との距離感は、長く残る悩みです。

自分が何を目指し、何を選び、何を手放したのかを書く本は、ブランドを作る本になります。

私の本棚でも、スマートFIREや会社員としての働き方を扱う本は、AIツールの新機能とは違う役割を持っています。

資産運用、健康、美容も相性はよいと思います

資産運用、健康、美容は、MTIVSと相性のよいテーマだと思います。

どれも変化する情報と、長く残る悩みの両方があるからです。

ただし、私はこれらのジャンルへの参入を勧めているわけではありません。

読者のお金や健康へ直接影響するため、ほかのジャンル以上に、専門性、正確性、表現への責任が求められます。

資産運用

  • 制度変更
  • 金利
  • 為替
  • 新しい金融商品
  • 世界情勢

こうした変化は、波に乗る本の候補になります。

  • 家計管理
  • 長期投資
  • 老後資金
  • 投資初心者の不安
  • リスク管理

こうしたテーマは、長く読まれる本になります。

自分の投資方針や失敗、資産形成の過程を丁寧に開示すれば、ブランドを作る本にもなります。

ただし、将来の利益を保証する表現や、根拠の弱い投資判断は避ける必要があります。

公的機関や金融機関の一次情報を確認し、自分が語れる範囲を厳しく見極めます。

健康

  • 新しい健康機器
  • 新しい計測方法
  • 新しい運動法や食事法
  • 話題になっている健康習慣

こうしたものは、波に乗る本の候補になります。

  • 睡眠
  • 運動不足
  • 食事
  • ストレス
  • 体力の低下
  • 心の健康

こうした悩みは、時代が変わっても残ります。

自分が健康を崩した経験や、生活を変えた記録は、ブランドを作る本にもなります。

ただし、自分に効果があったことを、そのまま誰にでも効果があるように書くことはできません。

医療効果や治療効果に見える表現を避け、必要に応じて専門家の確認を入れます。

美容

  • 新しい成分
  • 新しい美容機器
  • 新しい施術
  • SNSで広がるメイクやケアの方法

こうした変化は、波に乗る本の候補になります。

  • 乾燥
  • 肌荒れ
  • 年齢による変化
  • 毎日のスキンケア
  • メイク初心者の悩み

こうしたテーマは、長く読まれる本になります。

自分が試してきたことや、美容との付き合い方が変わった経験は、ブランドを作る本にもなります。

ただし、成分や施術の効果を断定せず、読者が誤認する表現になっていないかを慎重に確認します。

市場が大きいことと、自分が書くべきことは別です。

専門性が必要な領域では、IとVをより厳しく確認する必要があります。

「興味があるテーマ」と「稼げるテーマ」のどちらを選ぶのか

どちらか1つを選ぶ話ではありません。

興味があるだけでは、読者がいないことがあります。

稼げそうな市場だけを選ぶと、自分の経験や言葉が薄くなります。

私は、MTIVの4段階の確認で重なりを見ます。

Mでは、読者の需要や、検索される悩みがあるかを確認します。

Tでは、自分が届けたい価値や、届けたい読者と合っているかを確認します。

Iでは、自分の経験や一次情報を含め、必要な材料を集められるかを確認します。

Vでは、自分だから出せる価値や切り口があるかを確認します。

「好きか、稼げるか」の2択ではありません。

市場があり、自分が届けたい価値と合い、材料が集まり、自分の価値を出せるテーマを探します。

4つが重ならなければ、今は書かないという判断も必要です。

MTIVSが再現するのは、月50万円そのものではありません

もう一度、結論を整理します。

MTIVSは、AI以外のテーマにも使えます。

本教材では、英語学習、子育て、料理など、テーマが変わっても、この物差し自体は使えるとお伝えしています。

ただし、ジャンルによって市場規模も、波の頻度も、競合も違います。

  • 著者の経験
  • 出版冊数
  • 発信力
  • 使える時間
  • 継続期間

これらは人によって違います。

そのため、同じように月50万円へ届くとは言えません。

AI市場の追い風が、私の結果へ影響したことも事実です。

そのうえでMTIVSが再現しようとしているのは、

  • 何を書くのか
  • 何を書かないのか
  • 本棚のどこを厚くするのか
  • 出版後の結果から、何を学ぶのか

これを決め続ける運営方法です。

同じ結果を再現する公式ではありません。

自分の条件の中で、判断の精度を上げるための物差しです。

自分のテーマで、3種類の本を考えてみてください

まず、自分が経験を持っているテーマを3つ書き出してみてください。

そのうえで、それぞれについて考えます。

「波に乗る本を作るなら、何を書くか」

「長く読まれる本を作るなら、何を書くか」

「ブランドを作る本を作るなら、何を書くか」

3つのテーマと3つの役割を掛け合わせた、9冊すべてを書く必要はありません。

まずは候補を出します。

その後、M→T→I→Vの順に確認します。

市場の波、または検索される悩みがあるか。

自分が届けたい価値や、届けたい読者と合っているか。

必要な情報を集められるか。

自分にしか書けない価値があるか。

どこかで条件を満たさなければ、その企画はいったん止めます。

そして、通過した企画だけをSで出版まで進めます。

AIのような大きな波を見つけることが、最初の目的ではありません。

自分が持っている経験と、読者が求めている変化が重なる場所を見つけることです。

そこから、役割の違う本を積み上げ、自分なりの本棚を育てていく。

それが、MTIVSで目指している状態です。

↑ 目次へ戻る
4

7月後半から8月の仮説と方針

今回は振り返りを公開する時期が遅くなったため、実質的には8月へ向けた方針です。 きれいな目標ではなく、次の月に何を見るかを残します。

1初心者向けの本を増やす
2技術書だけに偏らない
370万〜75万円を観測する目標ではなく、現時点の観測仮説

まず、初心者向けの本を増やす

私の本棚では、初心者や、これから副業を始める方に向けた本がまだ手薄だと感じています。 最近の私の新刊は、Claude Code、Codex、ClaudeCoworkなど、 AIツールをある程度知っている方向けの本へ偏っていました。

当たれば、技術書は大きく伸びます。実際、 『ClaudeCode いちばんやさしい 教科書』は、本棚全体を大きく押し上げました。 ただ、大きく伸びる技術書だけを追い続けると、私の本が届く読者層が狭くなります。

AIをまだ触っていない方。本業以外の収入源を考え始めた方。 副業を始めたいけれど、どこから入ればよいか分からない方。 そうした方が最初に手に取れる本を、もう少し増やしたいと考えています。

AI関連の本をやめるわけではない

AI関連の本は、これからも書きます。市場の波を取る本は、本棚の重要な役割です。 ただし、AIツールそのものだけを追い続ける本棚にはしません。

会社員、副業、Kindle出版、働き方、スマートFIREなど、 あおい自身の経験と考えを伝えられる本も増やします。 広く長く読まれる本が土台になり、その上へ新しいAI本が乗る状態を作りたいと思っています。

5月の数字を、毎月の基準にはしない

7月は、6月よりさらに下がる可能性があります。 『ClaudeCode いちばんやさしい 教科書』が当たりすぎたため、そこが徐々に落ち着けば、 Kindle関連収益も一度下がります。

現時点では、月70万〜75万円ほどでいったん横ばいになるのではないかと見ています。 これは目標を下げるという意味ではありません。 5月の大きな上振れを通常値として追いかけず、 今の本棚がどこで安定するのかを見極めるための観測点です。

その土台を確認したうえで、これまで私の本を読んでいなかった方へ届く本と、 ブランドを作る本を増やし、これまで私の本を読んでいなかった方にも届けます。 来月、この仮説が合っていたのか、違っていたのかを答え合わせします。

と言いつつ、来月もAIの本をたくさん書いていたらすみません。 方針は、自分を固定するためではありません。 今月の判断と翌月の結果を比べるために残しています。

↑ 目次へ戻る
5

レビュー特典②を更新しました

KDPの利用規約に配慮し、書籍別・月別の印税推移を2026年6月分まで更新しました。 月の合計だけでなく、どの本が主力として動いたか、どの本が長く本棚を支えているか、 新刊の初動がどう加わったかという目でご覧ください。

  • 2026年6月分の書籍別・月別の近似印税を追加
  • 6月に出版した新刊3冊を一覧へ追加
  • 月別推移グラフを2026年6月まで更新

詳しい金額は、購入時にご案内したレビュー特典②の受取ページからご確認ください。

※各数値は、規約に配慮して四捨五入などの加工を行った近似値です。

↑ 目次へ戻る